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卯の年



あけましておめでとうございます。



。。。ちょっと、新年のごあいさつ遅れすぎ、ました?




今年の干支が卯年(うさぎ)なので、

年の始まりには生活の中で、うさぎの絵や写真、映像などを普段より多く見かけます。


今年の正月飾りに描かれているうさぎの絵を、まじまじ見つめると、


学生時代、うさぎのデッサンをしたことを思い出しました。




私は高校時代、美術科がある学校に通っていて、

彫刻を選択していました。


石膏像や、牛頭部の骨、人物、動物、などをモチーフに、

鉛筆や木炭を使ったデッサンを、たくさん行ってきました。


石膏像:古代彫刻やルネッサンス彫刻などの原型を、石膏を使って複製したものです)

モチーフ:ここでは、創作するための題材です)



どれも描くのは初めてで難しく、

チャレンジしても最後まで描ききれる事はほぼありません。


先輩が描くデッサンを見ては、自分の描けなさによく心が折れていたものです。



彫刻科のアトリエには、うさぎが飼われていました。

比較的飼育しやすく、小動物なので手軽にデッサンもできます。



うさぎなら、私でも描けそう!



大きな耳と小さな目鼻、ふわふわした身体に、ちょこんと足と尾をつけてあげれば、

もうデッサンは完成です。


うさぎらしい滑らかで、フサフサした毛並みの感じになるよう、身体はころんとさせ、

顔はかわいらしく表現し、自分でも上手く描けたと思いました。



。。。


そうは問屋が卸さないのは、なんとなくわかりますよね。




彫刻科の先生に、こう言われます。



「このデッサンはあなたのうさぎのイメージを描いているだけです。」


「うさぎの事をもっとよく観察して描きなさい。」



長い時間、穴が開くほどうさぎを見ても、うさぎは何か応えてくれるわけでもなく。


鼻先をヒクヒク、エサをたまにモグモグ、あくびをしている様子を見て、

私まで眠たくなってきました。




うさぎは長い時間、小屋に入っているとストレスが溜まるので、

小屋から出して気分転換させます。


うさぎの飼育当番が回ってくると、掃除をするために、うさぎを小屋から出してあげました。


うさぎはもの凄い勢いでアトリエ中を駆け回り、

性格の強いうさぎだと、私のことを追いかけ威嚇してきたこともありました。

(↑この時のうさぎからは、あのフワフワしたかわいさなんて消えています)


たまにこちらが油断した隙に外に飛び出し、校庭の方へ脱走してしまいます。


そうなるともう連れ戻すのが大変で、、あとはご想像にお任せしますね。。。




そんな、うさぎとの楽しいふれあいを通して、




うさぎ本来の、身体機能をまざまざと見せつけられる機会を持ちました。