2023年始まりました。
こんにちは。
三島友希です。
このブログは、沖縄を拠点に「美術」や「アート」の活動をしている
私、三島友希(みしまゆき)が
こども達と一緒に美術やアートを体験し、考え、制作することを通して
自分らしさに出会い、自分らしく生きて行くことの楽しさを分かち合えればと思い作りました。
2023年にはスタジオユータムアート&ミュージックスタジオを開業することになり、
アートプログラムを担当します。
2012年の夏
借りた平屋の自宅で「こどもアトリエ」を始めます。
地域に住むこども達と一緒に、美術を通した「遊び」をたくさんしました。
友達の顔を互いにデッサンしたり、
大きな布地に絵を描いたり、
農場を訪問して動物のスケッチをさせてもらったり、
ある時には地面の中ってどんな感じなんだろうって体験してみたくなって、敷地の庭に大きな穴を掘って実際に地中の感覚を体験してみたこともありました。
(↑穴を掘る作業があまりにも大変だったので、土は直ぐに戻さず穴を利用した小屋を作ったり、パン屋さん指導のもと穴窯方式でパンを野焼きしたりと、大活用した後に元の地面へと戻りました)
自然が多く残る地域で、野外活動を含めた美術体験を楽しめたことは今でも良い思い出です。
そして2年後、転居することとなります。
昭和の時代、米軍基地による需要で栄え、
生活の中に多国籍、異文化がミックスされた空気を感じる街です。
ここにある商店街で、こどもアート教室の講師を勤めている方から声をかけてもらい、クラスアシスタントをしました。
当時、美術の技術を指導し、期間内に制作課題を完成させる事は大切なことでしたが、
時々あえてそこはフォーカスせず、こども達と一緒に制作プロセスを考え、時に脱線し、失敗も見守る。
そのようなスタンスで臨んでいたこともありました。
その方がこども達が伸び伸びとした表現に辿り着ける機会が多かったからです。
上手、下手、に価値は置かないで、自分で「考え」「作った」という達成感をこども達と共有できた事は、私にとって豊かで貴重な経験となりました。
でも今になって思うのは、講師の方からはちょっと扱いづらいアシスタントだったかもしれません。。。
(↑こども達が時に課題から逸脱した表現や作品が愉快で面白すぎて、私自身がこどもに戻っていたことがありましたし…)
その後、県内でいちばん多くの生徒数を誇る、こどもアート・美術教室の講師としてクラスを受け持つ事となります。
在籍する講師も多く、1クラス10名以上のこども達に対して、講師、アシスタント2名で幼児から小学生児童の作品制作サポートを行います。
学院長からは自由な授業をやっていいですよ、と柔軟に対応して下さったおかげで様々な授業ができました。
中でもいちばん思い出深い授業は、「ともだちに手紙を送る」です。
コロナ禍による世界規模の外出規制が続く中、美術で何ができるかを改めて考え、
海外に住むこども達と、受け持つクラスのこども達とでペンパルをやってみようと思い立ちました。
海外に住む友人に、子育て中にある家庭のお子さんを紹介してもらい、
まだ会ったことのない友達のことを想像しながら、作品を作り手紙を使って送ります。
書き慣れない英語にもチャレンジして、国際郵便の体験もしました。
各国の事情で返事を受け取るのに時間がかかってしまうこともありましたが、
クラスのこども達からは、嬉しそうに手紙の返事を見せに来てくれました。
今まで美術やアートを通してたくさんのこども達と出会うことができました。
こども達は皆一人ひとり違った個性があり、感受性、想像力、全てにかけて深く豊かで、尊さを感じ、
初期の人格形成を担う大切なこども時代にどう関わるのか、今でも気持ちが引き締まります。
「遊び」や「ユーモア」を通した関わりをすると、私の気持ちは軽くなり、こども達との距離も程良く近くなって、対話しやすくなりました。
能力評価や数字による成果採点に晒され、慣れてしまい、自分らしさを表現することに抵抗をあらわすこども達と出会うことがあります。
それを見かけるたび、なんだか少しさみしい気持ちになります。
人からどう見られるかを気するあまり、自分でも気が付かないうちに自分らしさを封印してしまいます。
そういった事柄から少しでも解放され、自分の表現を「肯定」してくれる場所があってもいいのでは、と常に感じてきました。
「一人ひとりが自分らしい表現に出会い、自分のために楽しんでいく」ことを
芸術というツールを使い経験できたら、今まで見ていた世界に少し変化が現れるかもしれません。
スタジオユータムは、STUDIO YOU-TAM と書きます。
はい、ユータムの『 ユー (YOU) 』は『あなた』です。
このブログが、あなたの「自分らしさ」のきっかけになると嬉しいです。
スタジオユータム代表
三島友希
